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【防災最前線】梅雨入り前に考える キーワードは「分散避難」 (静岡県)

【防災最前線】梅雨入り前に考える キーワードは「分散避難」 (静岡県)

まもなく梅雨入り。大雨による災害が増える季節です。
 水害の危険度が高まったとき、避難所に行くことだけが「避難」ではありません。新型コロナウイルスの感染を防ぐためにも、「分散避難」がキーワードになっています。

 2019年、全国に被害を及ぼした台風19号です。県内では3人が亡くなり、約3000棟の住宅に被害が出ました。
(19年10月・牧野克彦アナ)「川から水が溢れだし、住宅街や田んぼが水浸しになっていしまっています」
 沼津市大平地区では150世帯以上が水に浸かりました。
<熊坂良記者>「沼津市大平地区です。ここは、山と狩野川の堤防に囲まれていて、低い土地となっています。台風19号発生時には、狩野川の支流があふれ、ここ一帯は浸水しました」
<住民>「台風19号は特別だね。狩野川台風に匹敵するって、1日前から騒がれていた」
<住民>「逃げたくても、この辺の道路いっぱい冠水しているから、ボートじゃなきゃ逃げられなかった」

 台風は伊豆半島に上陸し、県内初の「大雨特別警報」が6つの市や町に発表されました。大雨特別警報は、5段階ある警戒レベルのレベル5に相当し、すでに災害が発生している段階です。
 レベル5で逃げたのでは遅いことから、市や町が避難勧告や避難指示を出す、レベル4の段階で避難を終えなければなりません。高齢者などは、さらに前の段階で避難してほしいと自治体の担当者は呼びかけます。
<静岡市危機管理課・杉村晃一さん>「警戒レベル3になったら、危ない場所に住んでいる方や避難行動に時間がかかる方は、避難行動を始めていただきたい」
 19年の台風で、自宅の1階が水浸しになった沼津市の佐々木薫さんです。地域一帯が、濁った水に覆われていく中、佐々木さんは自宅の2階のほうが安全だと判断しました。
<佐々木薫さん>「やみくもに(避難所に)行くという選択肢だけじゃなく、家に留まる準備をしておくことも大事なんだと思いました」
 災害の規模やその時の状況により、避難所に行くことが「命を守る最善の行動」とは限らないのです。
 日本災害情報学会の片田敏孝会長は、新型コロナウイルスの感染リスクを減らすためにも、避難所以外に分散して避難することが必要だと指摘します。
<日本災害情報学会・片田敏孝会長>「分散避難を考えるにあたって、一番に考えなくてはならないのは、在宅避難が可能かどうか」
 地域の避難所に行くだけでなく、自宅の2階や近所にあるホテル、親戚や知人の家などに避難することは、3密を避けるためにも有効だと話します。
<片田会長>「災害時の対応というものは、行政だけに頼るのではなく、その状況の中で、自分はどうすることが安全確保に対して重要なのか、それぞれが考える必要がある」
<熊坂記者>「“避難”という言葉を聞くと、すぐに逃げなくては、と思う方も多いと思います。しかし、何よりも大事なことは、身の安全を守ること。防災に関する正しい知識を身に着けることが、大事です」

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チャンネル:SBSnews6

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